小石川の適性検査
都立中高一貫校の適性検査の特徴は、国語・算数・理科・社会といった単独の教科知識を問うのではなく、複数の教科を横断して出題されることです
そのため教科の枠を超えて、知識を活用し、論理的に考える力を鍛えることが重要になります
習った知識を活用し、組み合わせて解答を導く思考力、複雑に見える問題文を素早く的確に読み解く読解力などが求められます。
さらに、小石川の特徴として、適性検査Ⅲ(独自問題)を通じて理数系の問題の比重が大きくなります
出題方針
<出題の基本方針>
・豊かな感性、主体性や創造性など、リーダーに求められる資質・能力をみる
・思考力や判断力、表現力等、小学校での教育で身に付けた総合的な力をみる
<適性検査問題の出題の方針、問題の構成及び主なねらい>
・出題の基本方針を踏まえ、適性検査Ⅰ、適性検査Ⅱ及び適性検査Ⅲを実施
適性検査Ⅰの形式と特徴まとめ
時間:45分 共同作成問題
国語系の問題で、例年2つの問題文を読んで文章読解。最後は400字の作文
文章を的確に読み取る読解力、自分の考えを論理的かつ適切に表現する力が必要です
<出題の方針>
文章の内容を的確に読み取ったり、自分の考えを論理的かつ適切に表現したりする力をみる
<問題の構成及び主なねらい>
・ 大問を1問とし、小問3問で構成する
・ 文章を読み、読み取った内容をまとめたり説明したりする力をみる
・ 与えられた課題について、読み取ったことを踏まえて
自分の考えを400字以上440字 以内でまとめ、文章で表現する力をみる
適性検査Ⅱの形式と特徴まとめ
時間:45分 独自問題と共同作成問題
社会系の問題が多いですが、グラフや図形・複雑な計算など算数・理科の教科の
知識も利用する複合的な問題です
資料から情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力、論理的に考察・処理する
力、的確に表現する力が必要です
<出題の方針>
資料から情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力、論理的に考察・処理する力、的確に表現する力などをみる
<問題の構成及び主なねらい>
・ 大問を3問とし、小問10問で構成する
<H29年度の問題のねらい>
・ 正三角形を題材とし、図形的な性質についての理解と思考力、言葉・数・式などを用いて考 え表現する力、数理的な処理の力をみる
・ 世界と日本の水資源に関して資料を基に論理的に考察し、身近な社会のことについての考えを適切に表現する力をみる
・ 時間の計り方や、容器から落ちるプラスチック球の事象を題材とし、自然現象の規則性を見出し日常の現象と関連付ける力、実験結果を分析し考察する力をみる
適性検査Ⅲの形式と特徴まとめ
時間:45分 独自問題
独自問題は理数系の問題になります。
身近な事象を通して、分析力や思考力、判断力などを生かして、課題を総合的に解決できる力が必要です
<出題の方針>
身近な事象を通して、分析力や思考力、判断力などを生かして、
課題を総合的に解決できる力をみる
<問題の構成及び主なねらい>
・ 大問を2問とし、小問8問で構成する
・ これまでに身に付けてきた知識や経験を基にして、課題を解決する力をみる
・ 自然科学への興味・関心の程度、表現力・論理的な思考力をみる
・ 事象を数理的に分析し判断する力など、総合的な思考力をみる
小石川の過去問と回答について
都立の受検で必須の
・文章読解の力と自分の考えを文章で表現する力
・資料を分析して、数理的に細かいものでも正確に処理する力
小石川で必須の
・今までの経験を通じて、身近な事象から結果を数理的に引き出す力
が必要になります
小石川のHPには過去6ヶ年の過去問・解答例・出題方針など掲載されていますので
受検を考えている場合は必ず解くだけでなく、振り返りもしましょう
<過去問 H25年度〜H30年度>
http://www.koishikawachuto-e.metro.tokyo.jp/site/zen/entry_0000013.html
参考記事:<都立中学>小石川中等教育学校の基本・受検(受験)・進学情報