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<2021年度>都立中学応募状況 ポイント
今年は新型コロナの環境下、都立中学受検も全体的に減少傾向が目立ちます。
ポイントは...
①都立中学全体の流れとして、小石川を始め志願者は微減傾向
特に今年は...
②富士(男女)や武蔵(女子)は高校募集停止による定員増の影響が大きく、倍率が大幅低下
一方、
③毎年高倍率の両国や桜修館は根強い人気
といったところです。
詳しく見ていくと...
<2021年度>都立中学応募状況 詳細
東京都教育委員会のデータをまとめたのがこちらの表。
富士と武蔵は高校募集を取りやめたので、中学での募集定員が増えています。
(男女とも60名→80名)
そんな富士と武蔵には...
「定員が増えたら入りやすくなる」
「なら受けてみようかしら」
と、応募者(志願者)が増えても良さそうなものですが、実際は武蔵の男子が増えただけで富士、武蔵(女子)はむしろ志願者が減っています。
富士の男女および武蔵の女子は、定員が増えたのに志願者が減ったので倍率は大幅に低下しました。
そのほかの小石川をはじめ白鷗、南多摩、三鷹は、応募者減。倍率微減。
両国と桜修館は人気継続。
あと立川国際の女子の志願者が減っていることがわかります。
ちなみに都立中学は男女別の定員を決められていますが、小石川と白鷗は男女合計の定員になっています。これは特別枠で合格した生徒を含めて男女同数にするためです。
この後はもう少し都立中学各校の傾向を見ていきます。
富士(男子)・都立武蔵(女子)の倍率が大幅低下
<富士>倍率大幅低下、難易度がどうなるか注目
男子:定員80名、志願者239名(71名減)。倍率2.99倍(前年5.17倍)
志願者22%減
女子:定員80名、志願者280名(38名減)。倍率3.5倍(前年5.3倍)
志願者12%減
昨年までは定員60名
<武蔵>男女でやや違う傾向があるが結果、倍率は低下
男子:定員80名、志願者293名(53名増)。倍率3.66倍(前年4.00倍)
女子:定員80名、志願者220名(52名減)。倍率2.75倍(前年4.53倍)
志願者19%減
昨年までは定員60名
小石川・白鷗・南多摩・三鷹:純減
<小石川>1割を超える志願者減、結果に注目
男女定員:155名
男子:志願者390名(44名減)。
女子:志願者402名(46名減)。
倍率5.11倍(前年5.69倍)
<白鷗>小石川同様、男女とも1割を超える志願者減。
男女定員:130名
男子:志願者323名(59名減)。
女子:志願者460名(54名減)。
倍率6.02倍(前年6.89倍)
両国・桜修館:高倍率が継続、根強い人気
<両国>ほぼ横ばい、女子は昨年に続き最高倍率
男子:定員60名、志願者407名(9名増)。倍率6.78倍(前年6.63倍)
女子:定員60名、志願者438名(15名減)。倍率7.55倍(前年5.3倍)
都立屈指の人気校、両国も今後高校募集を停止する予定です。
両国んい関しては、次年度以降、中学の定員が増えたときの倍率の変動に注目です。
<桜修館>男子微増、女子は高倍率、志願者数男女とも最大
男子:定員80名、志願者413名(24名増)。倍率5.16倍(前年4.86倍)
女子:定員80名、志願者572名(4名増)。倍率7.15倍(前年7.10倍)
こちらも都立屈指の人気校、桜修館は男女ともに少しですが倍率を上げてきました。
<2021年度>都立中学応募状況 結び
新型コロナの影響が都立中学受検にも影響を及ぼして、小石川、白鷗、富士、南多摩、武蔵、三鷹など都立各中等教育学校、付属中学校の志願者数が低調になっている中、もともと地元人気が高い両国、桜修館は相変わらずの人気、高倍率といった状況です。
実際の受検者数は変わると思いますが、出願時のまとめとしては...
①定員が増えた富士・武蔵は、定員増&志願者減で倍率の大幅低下
②もともと人気のある両国、桜修館は相変わらず
③小石川、白鷗などその他都立中学は、志願者減による倍率低下傾向が強い
④ただし立川国際の女子で発生した大幅な志願者減の理由は不明(小中高一貫化の影響か?)
<参考>