<都立中学受験>帰国枠・特別枠合格者の塾を調査
この記事は、一般枠合格が発表(2月9日)される前に書いています。
都立中学・中高一貫校の合格発表は、帰国枠(正式には、海外帰国・在京外国人生徒枠)の合格発表(1月31日)の次に、特別枠の合格発表(2月2日)、そして最後に一般枠の合格が発表されます。
つまり今日(2月7日)現在は、どこの塾が帰国枠や特別枠の合格者を出しているかわかる、またとないチャンスなのです...(一般枠の合格発表以降は合算の合格者数になってしまうので...)
帰国枠の学校別合格者
帰国枠の学校別合格者(白鴎・立川国際)
学校名 | 分野 | 受験者 | 合格者 | 入学予定 |
白鴎 | 帰国 外国人 | 69 | 24 | 24 |
立川国際 | 54 | 30 | 28 |
東京都教育委員会:入学者決定入学手続状況(帰国枠募集)
白鴎の募集人数は24人、立川国際の募集人数は30人で、それぞれ上限まで合格者を出しました。
特別枠の学校別合格者
特別枠の学校別合格者(小石川・白鴎)
学校名 | 分野 | 受験者 | 合格者 | 入学予定 |
小石川 | 自然科学 | 3 | 1 | 1 |
白鴎 | 囲碁将棋 | 2 | 1 | 1 |
邦楽 | 1 | 0 | 0 | |
邦舞演劇 | 2 | 1 | 1 |
東京都教育委員会:入学者決定入学手続状況(特別枠募集)
特別枠では、小石川の募集人数は5人、白鴎6人(分野関係なし)ですが、毎年充足することはありません。それだけ各分野での高い能力を求められています
<都立中学受験>帰国枠・特別枠の塾別合格実績
そして、気になるのが塾別の合格者実績ですが...
塾別では、例年都立中学・中高一貫校に10名以上の合格者を出している塾+都立に強い塾を対象にチェックしたところ...
塾別の帰国枠・特別枠合格者数
学校名 | 合格者 合計 | ena | ワセアカ | その他 |
小石川 | 1 | 1 | 0 | |
白鴎 | 26 | 6 | 2 | 18 |
立川国際 | 30 | 16 | 2 | 12 |
※SAPIX, 日能研、栄光ゼミナールは合格者速報を出しているが、上記3校の掲載無し(2月7日時点)
※四谷大塚、早稲田進学会、大原予備校、早友学院、Z会進学教室、臨海セミナー、市進学院は合格速報の掲載無し(2月7日時点)
特別枠・帰国枠での合格者は...
・小石川:1名(特別枠)
・白鴎:26名(特別枠2名+帰国枠24名)
・立川国際:30名(帰国枠30名)
でしたが...合格実績として掲載しているのは、enaとワセアカのみでした。SAPIXなどでは、合格発表が遅い私立の合格実績も掲載しているので帰国での合格者はいなかったのかもしれません。
ちなみにenaはすべて帰国枠の記載あり、ワセアカは特別枠・帰国枠の記載はありませんでした。
とはいっても、小石川は特別枠の合格者1名、ワセアカが既に小石川の合格実績が1名なので...小石川の特別枠はワセアカの生徒さんとなります。
また例年、多摩地域ではenaの合格実績が飛び抜けて高いのですが、立川国際の帰国でも多いことが判ります。
2018年の塾別合格実績では募集人数160人の内105人の合格者となっていました...
<2018年>立川国際 塾別合格実績(10名以上)
学校名 | 塾① | 塾② |
立川国際 | ena | 栄光 |
定員160名 | 105名 | 13名 |
(ただenaの合格者のカウント定義は「ん?」と思うこともありますが、とびぬけているのは確かです)
今年も昨年の合格実績同様、帰国枠・特別枠ではenaの寡占が見えています。
しかし一方、他の塾、例えば栄光ゼミナールも都立受験に特化した ”E-Style" という塾をenaの力がそこまで及ばない東京の東側や北側(錦糸町=両国、巣鴨=小石川、上野=白鴎)にオープンしています。
ワセアカだけでなく、SAPIX・四谷大塚・日能研など大手進学塾が都立の合格実績を伸ばすかどうかも気になります。
2019年の塾別の合格実績が出そろうのも、もうすぐです。