小石川合格者の塾に変化が発生
2019年の都立中学受験における小石川中等教育学校の合格者を塾別にしてみました。
対象となる塾はena、SAPIX、早稲田アカデミー、四谷大塚、日能研、栄光ゼミナールの6つです。
小石川合格者数(2/18時点) | |
ena | 57 |
早稲田アカデミー | 46 |
SAPIX | 37 |
栄光ゼミナール | 24 |
四谷大塚 | 22 |
日能研 | 16 |
合計 | 202 |
例年同様、募集数160名に対して合格者202名とおかしなことになっていますが、各塾での合格者カウント定義がenaとena以外で異なることもあるかと思います。
ちなみに最終的には小石川では、繰り上げ合格が21名でたので、合格者は募集者数160名+繰り上げ合格者数21名の合計181名になります。
そして、今年の小石川合格者数で注目するのが、1位のenaと2位の早稲田アカデミーの合格者数の差が11名しかいないことです。
下の時期で取り上げていますが、enaの合格者カウント定義は他の塾より非常に緩いので本科生同士の合格者数であれば早稲田アカデミーが合格者1位の塾である可能性が高いのです。
これを念頭に2017年からの3年間での塾別小石川合格者数の推移を見てみると...
<塾別:小石川中等教育学校 合格者数推移>
2019年 | 2018年 | 2017年 | |||
ena | 57 | ena | 68 | ena | 56 |
早稲田アカデミー | 46 | SAPIX | 37 | 四谷大塚 | 31 |
SAPIX | 37 | 早稲田アカデミー | 33 | SAPIX | 30 |
栄光ゼミナール | 24 | 四谷大塚 | 24 | 日能研 | 27 |
四谷大塚 | 22 | 日能研 | 23 | 栄光ゼミナール | 20 |
日能研 | 16 | 栄光ゼミナール | 19 | 早稲田アカデミー | 17 |
<わかること>
①この2年で早稲田アカデミーは小石川合格者を30人近く伸ばしていること
②3年間実績1位のenaと2位の差が少なくなっていること
③SAPIXは合格数が横ばいであるのに対して四谷大塚や日能研の合格者は減少
⇒上位層の層が厚い早稲田アカデミーやSAPIXが国立から都立に志望校を変えて来ている?
2月3日の国立受験者層が小石川も志望校の1つとして考えられるようになってきたか?(というのも、国立は高校からの入学者がいるけど、中等教育学校の小石川は完全中高一貫の魅力)
⇒enaや栄光ゼミナールは上昇 or とどまっているのは都立特化型の塾を持っているためか?
enaはともかく栄光ゼミナールも早稲田アカデミー同様2年連続で結果を出してきています。
最近の栄光ゼミナールの動きで気になるのが、都立中学特化というか都立でも志望校特化型の "e-Style" という塾がありますが、そこの合格実績をどうなっているか知りたいものです。
最後に都立に強い、Z会・Z会進学教室はまだ合格者数を発表していないので出ましたら、本記事を改訂していきます。